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アートメイクを入れた後でもMRIはできる?MRIができるパターンとアートメイク後の注意点を解説!

アートメイクを入れた後でもMRIはできる?MRIができるパターンとアートメイク後の注意点を解説!

「アートメイクを入れた後でも、MRI検査ができるのかな?」

そのようにお考えではありませんか?

アートメイクを入れて、いざという時にMRI検査を断られたら不安ですよね。

この記事では、アートメイクを入れた後でもMRIができるパターンとできないパターンを解説します。
さらにアートメイクを入れた後にMRI検査を受けるときの注意点も解説します。

この記事を読めばアートメイクを入れた後のMRIについて悩むことはなくなるでしょう。

それでは、早速アートメイクを入れた後でもMRIができるのかを解説していきます。

記事まとめ
  • アートメイクを入れた後でもMRI検査はできるが注意が必要
  • アートメイクに含まれる金属成分の発熱でやけどしたり検査結果に影響が出たりするリスクがある
  • FDAの認可を受けたインクやMRI SAFEのインクを使用しているクリニックを選ぶ
  • アートメイクが消えていても必ず医師に報告する
  • ダウンタイム中はMRIを避ける
目次

MRIとは

アートメイクを入れた後でもMRIはできる?MRIができるパターンとアートメイク後の注意点を解説!

MRIとは「Magnetic Resonance Imaging」の略で、磁気共鳴画像診断とも言います。

MRIは、磁気と電磁波を使って体内の様子を画像にし、血管異常、腫瘍、損傷、がんなどの疾患を検査します。

病気の早期発見や診断に役立つため、健康診断や人間ドックでも導入されていることがあります。

MRI検査では、ステンレスやチタン等以外の金属が基本的に禁止です。
例えばベルトや時計、アクセサリー、心臓ペースメーカー、10年以上前に使用した生体内金属などが該当します。

最近のアートメイク専用の色素に含まれる金属含有量は少量のため、基本的にMRIを断られることはないと考えられます。

また、脳や骨、内臓、血管などの病気は生命にかかわるため、ほとんどの医師はアートメイクを理由に検査を取りやめることはありません。

アートメイクを入れてMRIが断られる理由

アートメイクを入れた後でもMRIはできる?MRIができるパターンとアートメイク後の注意点を解説!

しかし、アートメイクを入れていると、まれにMRIを断られることがあります。

理由は主に2つです。

それぞれ詳しく解説していきます。

やけどをする可能性がある

アートメイクを入れた後でもMRIはできる?MRIができるパターンとアートメイク後の注意点を解説!

アートメイクの色素に含まれる酸化鉄(金属)がMRIの電磁波により熱を帯びることで、まれにやけどを起こすことがあります。

ただ、アートメイクは皮膚の浅い層にしか色素を入れないため、やけどをしたとしても皮膚表面のみに留まると考えられます。そのため、多くは赤くなったり、水ぶくれができる程度でしょう。

痕が残るような強いやけどの報告はありませんが、熱傷の深さによっては傷跡がるおそれがあります。

MRI検査によるやけどのリスクが高いのは、アイラインのアートメイクです。

アートメイクを入れた後でもMRIはできる?MRIができるパターンとアートメイク後の注意点を解説!

下記はアートメイクアイラインによる実際の熱傷報告です。

アイラインのアートメイクによる熱傷報告

24歳の女性は、頭痛のためにMRIが実施される5か月前に、4つのまぶたにアートメイクタトゥー(アイライナー)を受けました。1分後、患者はまぶたの紅斑に関連する灼熱感を報告した。MRI検査は中断されました。灼熱感は検査終了までに解消し、2時間後に紅斑が生じた。
引用:アメリカ国立バイオテクノロジー情報センター

この報告によれば灼熱感のみの発生で、やけどには至っていません。

MRIの性質上、円形のような輪を描く形のアートメイクで誘導電流が発生しやすいと考えられます。

そのため、上下にアイラインアートメイクを入れている状態で目を開けると、やけどのリスクが高まる可能性があります。

対策としては、MRI検査時に目を閉じ、色素部分を線状に保つことが挙げられます。

また、検査中に目周りをアイマスクなどで冷やすことも有効でしょう

アートメイクによる熱傷報告はアイラインのみで、眉・リップについては報告がありません。

アートメイクでのやけどはまれですが、MRI検査中に少しでも熱く感じた場合は、医師に報告するようにしましょう。

画像が乱れる可能性がある

アートメイクを入れた後でもMRIはできる?MRIができるパターンとアートメイク後の注意点を解説!

アートメイクの色素に含まれる酸化鉄(金属)が原因で、アーチファクト(検査画像の乱れ)が起こる可能性があります。

ただ、画像の乱れは病気の診断には影響を及ぼさないケースが多いです。

アートメイク学会で、「アートメイクアイラインによるMRI検査のアーチファクト(検査画像の乱れ)程度では診断に影響しません」と眼科の医師から発表がありました。

ただ、MRI機器の性能向上などにより、今後診断に影響するようなアーチファクトが起こる可能性は否定できません。

診断を妨げないためにも、検査前には医師に報告するようにしましょう。

アートメイクを入れてもMRIがOKな2つのパターン

アートメイクを入れた後でもMRIはできる?MRIができるパターンとアートメイク後の注意点を解説!

ここからは、アートメイクを入れてもMRIがOKな2つのパターンを解説します。

アートメイクを入れてもMRIがOKな2つのパターン

それぞれ解説していきます。

FDA認定を受けているインクを使用している

アートメイクを入れた後でもMRIはできる?MRIができるパターンとアートメイク後の注意点を解説!

アートメイクを入れる際は、FDA認可を受けているインクを使用しているクリニックがおすすめです。

FDAとは

FDAとは、アメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration)の略称。
食品などを取り締まるアメリカ合衆国の政府機関。日本の厚生労働省に似た役割を持つ。
FDAは、消費者が通常の生活を行う際に接する機会がある様々な製品(食品、医薬品、動物薬、化粧品、医療機器、玩具など)の安全性・有効性を確保するための機関である
引用:製薬・医薬業界の転職支援 Answers(アンサーズ)

FDA認定を受けたインクは、色素の金属含有量が少なくなっています

ただ、MRIマシンの種類によっては、それでも反応する可能性があるので注意が必要です。

今の技術では、アートメイクの色素に含まれる金属を全くなくすことはできないと考えられます。

インクがFDA認可を受けた原材料を使用したものであるかどうか、クリニックに確認してみましょう。

MRI SAFEのインクを使用している

アートメイクを入れた後でもMRIはできる?MRIができるパターンとアートメイク後の注意点を解説!

MRI SAFEの表記があるインクもおすすめです。

MRI Safeとは(MRI安全)

すべてのMRI環境において危険性を持たない物質であることを意味します。
引用;MRI検査のリスクマネージメント 谷口 正洋

MRI SAFEの表記があるインクを使用しているクリニックもあります。施術の前に確認してみましょう。

アートメイクを入れてもMRIがNGな2つのパターン

アートメイクを入れた後でもMRIはできる?MRIができるパターンとアートメイク後の注意点を解説!

これからアートメイクを入れてもMRIがNGな2つのパターンを解説します。

詳しく解説していきます。

FDA認定を受けていないインクを使用している

アートメイクを入れた後でもMRIはできる?MRIができるパターンとアートメイク後の注意点を解説!

FDAの認可を受けていない原材料を使用しているインクの場合は、注意が必要です。

酸化鉄(金属)を多く含んでいる可能性があります。

10年以上前のインクを使用している

アートメイクを入れた後でもMRIはできる?MRIができるパターンとアートメイク後の注意点を解説!

最近のインクとは違い、10年以上前のインクは多くの酸化鉄(金属)が含まれている可能性があるため、注意が必要です。

10年以上前となると、施術した場所を忘れてしまったり、店舗が閉業していたりすることも考えられます。

分からない場合は、検査前に医師に相談するようにしましょう。

アートメイクを入れた後にMRI検査を受けるときの2つの注意点

アートメイクを入れた後でもMRIはできる?MRIができるパターンとアートメイク後の注意点を解説!

これからアートメイクを入れた後にMRI検査を受けるときの2つの注意点を解説します。

アートメイクを入れた後にMRI検査を受けるときの2つの注意点

アートメイクが消えていたとしても必ず医師に報告する

アートメイクを入れた後でもMRIはできる?MRIができるパターンとアートメイク後の注意点を解説!

アートメイクが消えたとしても、体内には金属がまだ残っている可能性があるため、医師への報告は必須です。

多くの病院がMRI検査前の問診表に入れ墨、タトゥー、アートメイクについてのチェック項目を置いています。
ただ、仮になかったとしても、医師への報告は必要です。

また、施術方法によっては、表皮より深い真皮にまで色素が入り込んでいる可能性があります。
その場合、残っている金属成分によって検査に影響が出る可能性があります。

経過年数に関わらず、検査前には医師に報告するようにしましょう。

ダウンタイム中は避ける

アートメイクを入れた後でもMRIはできる?MRIができるパターンとアートメイク後の注意点を解説!

ダウンタイム中は肌がデリケートな状態で、色素がまだ定着していない可能性もあるため、MRI検査はおすすめしません。

ダウンタイムとは、施術してから回復するまでの期間のことです。

その間に刺激を与えると、アートメイクの仕上がりが悪くなる可能性があります。

緊急でなければ、ダウンタイム中を避け、1週間〜2週間後にMRIをするとよいでしょう。

アートメイク MRI まとめ

アートメイクを入れた後でもMRIはできる?MRIができるパターンとアートメイク後の注意点を解説!
アートメイク MRI まとめ
  • アートメイクを入れた後でも、MRI検査はできるが注意が必要
  • アートメイクに含まれる金属成分が、発熱してやけどしてしまったり、検査結果に影響がでてしまうリスクがある
  • FDAの認可を受けたインクやMRI SAFEのインクを使用しているクリニックを選ぶ
  • アートメイクが消えても、必ず医師に報告する
  • ダウンタイム期間中はMRIを極力避ける

以上、アートメイクを入れた後でもMRIができるのかの解説でした。

脳や骨、内臓などの病気は命にかかわるため、アートメイクを理由に検査を取りやめる事例は多くありません。

ただ、リスクを下げるためにも、医師に報告するようにしましょう。

この記事が参考になりましたら幸いです。

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