「アートメイクは1回施術しただけでもデザインや色が持つのだろうか」
そのようにお考えではありませんか?
結論から申し上げると、1回の施術では色素がすぐに消えてしまうと考えられるため、2回以上行うことをおすすめします。
この記事では、1回の施術だけではアートメイクが消えやすくなる理由を解説します。
さらに2回以上施術するメリットや色持ちを良くするポイントも紹介します。
それでは、早速見ていきましょう。
- アートメイクは1回の施術だけでは色素が抜けやすい
- 複数回施術を行うことでデザインの修正や色素の定着が期待できる
- ダウンタイム中のかさぶたは無理やり剥がさない
- アートメイク2回目以降の施術は1ヶ月間を空ける
- 1年に1回はクリニックでリタッチを行うとよい
- ターンオーバーを促進する行為はアートメイクの持ちを悪くする
- 乾燥や紫外線を対策することで持ちをよくできる
アートメイクの施術は1回目だけでは薄い?
アートメイクの施術は、1回だけではすぐに色素が抜けてしまうことが多く、薄くなる傾向があります。
- 生体防御:体内環境維持のために異物を防御・排除する機能
- ターンオーバー:皮膚の細胞が一定周期で生まれ変わる仕組み
初めてアートメイクを受ける方の場合、色素が生体機能によって異物と見なされ、排除されやすくなっています。
2回目以上施術を重ねることで、身体が色素に慣れ、排除されにくくなっていくと考えられます。
また、アートメイクはターンオーバーによっても色が排出されていきます。
1回の施術だけではターンオーバーにより2〜3ヶ月で色素が抜けてしまうことがあるため、2回以上行うのがおすすめです。
アートメイクを2回以上施術する2つのメリット
アートメイクを複数回施術するメリットは以下の2つです。
デザインを微調整できる
アートメイクを複数回施術をするメリットとして、デザインを微調整できることがあります。
1回目の施術で思うようなデザインにならなかった場合は、2回目以降で微調整できることが多いです。
ただ、1回目のアートメイクを除去するものではないため、太いものを細くするようなことはできません。
除去するには別途費用が発生します。
デザインを修正する際は、施術者としっかり相談するようにしましょう。
色が定着しやすくなる
複数回施術を行うことで、色素の定着が期待できます。
初めてアートメイクをした方の場合、2~3ヶ月経つと色素が薄くなり、ほとんど消えてしまう場合もあります。
また、変色が起こった場合も、2回目以降に補色を足すことで、調整できる可能性があります。
仕上がりを向上させたい方には、複数回施術を受けることをおすすめします。
アートメイク2回目の施術をするまでの流れ
2回目の施術までの流れは以下のとおりです。
施術直後
施術直後は、まだ傷が回復せず肌が敏感になっています。そのため、赤みが出たり腫れが出ることがあります。
また、施術後数日間は、インクの残存量が多いため、仕上がりが濃く見えることがあります。
1日目~3日目
1~3日目は、個人差がありますが、眉の周りに赤みが残り、眉毛が濃く見える状態となることが多いです。
気になるかもしれませんが、患部には触らないようにしてください。
皮膚に傷がついた状態のため、雑菌が入り込んで繁殖してしまうおそれがあります。
また、肌が敏感な状態になっているため、クリニックで処方されたワセリンなどでしっかり保湿するようにしましょう。
4日目~5日目
4~5日目は、一般的に眉の周りの赤みはなくなり、かさぶたができ始めます。
かゆみが生じることもあますが、かさぶたは自然に剥がれるのを待ち、無理やり剥がさないようにしましょう。
アートメイクの仕上がりにも影響します。
かさぶたはそのままにし、保湿を続けましょう。
1週間後
施術から1週間ほどすると、かさぶたとともに表面のインクが剥がれてくるため、予定していた色味に近づくことが多いです。
ただ、1回の施術では色素の定着も弱く、2ヶ月〜3ヶ月ほどで色が抜けていく可能性が高いでしょう。
2回目の予約はこの時期に入れておくとよさそうです。
1ヶ月後
2回目の施術は、1回目から1ヵ月ほど空けて行うとよいでしょう。
施術直後は傷になっており、そこへさらに施術を重ねると肌に大きな負担がかかるためです。
2回目の施術で手直しし、再度ダウンタイムが過ぎると、多くの場合アートメイクは完成です。
完成までは、色が抜けた部分をメイクでカバーするなど工夫をするとよいでしょう。
アートメイクの持ちをよくするポイント
アートメイクの持ちをよくするポイントは以下の通りです。
年に1度はクリニックでリタッチをする
アートメイクの持ちを良くするには、年1回程度のリタッチ(メンテナンス)をオススメします。
リタッチとは、薄くなってきた箇所を補ったり、補色を加えたりすることです。
アートメイクの状態をキープしたいのであれば、年に1度はクリニックでリタッチを行いましょう。
なるべく代謝を上げない
アートメイクの持ちを良くするためには、過度に代謝を上げないことが大切です。
代謝が上がるとターンオーバーが早まり、色素が抜けやすくなります。
ターンオーバーとは、皮膚の細胞が一定周期で生まれ変わる仕組みのことです。
また、体温が上がって血行が良くなると、かゆみの原因にもなります。
特に術後1週間は、激しい運動やサウナなどの代謝を上げる行為は避けるようにしましょう。
ピーリング効果のある化粧品はなるべく使わない
アートメイクの持ちを良くするために、ピーリング効果のある化粧品はなるべく使わないようにしましょう。
ピーリングは古い角質を除去するものですが、同時にアートメイクの持ちを悪くする可能性があります。
「AHA」や「BHA」などはピーリング効果のある成分です。
また、クレンジング剤や洗顔料の中にもピーリング効果のある成分が配合されている場合があるので、アートメイク後は注意が必要です。「酸」、「酵素」、「スクラブ」などの表記に注意してください。
また、施術前の2週間についても、代謝を上げる美容治療ピーリングは、色素の定着が悪くなる可能性があるため控えるようにしましょう。
ワセリン等で保湿をする
アートメイクの持ちを良くするためには、保湿が必要です。
施術後は乾燥で色素が落ちやすい状態のため、処方されたワセリンなどを使って保湿することが大切です。
また、保湿は肌トラブルの防止にもつながります。
特に術後1週間(ダウンタイム)は肌が大きくダメージを受けているので、念入りに保護しましょう。
寝ている間も、枕との摩擦によりダメージを受けやすいため、前もってワセリンを厚めに塗るとよいでしょう。
その際、クリニックで処方・指示された軟膏を使用すると、トラブルの予防に繋がります。
紫外線対策をする
アートメイクの持ちを良くするために、紫外線対策も行いましょう。
アートメイクは、紫外線を浴びることで色素沈着を起こしたり、変色をしたりする可能性があります。
また、日焼けにはターンオーバーが早める作用もあります。
アートメイクの仕上がりや持ちにも影響するため、紫外線対策は大切です。
まとめ
- アートメイクは1回の施術だけでは色素が抜けやすい
- 複数回施術を行うことでデザインの修正や色素の定着が期待できる
- ダウンタイム中のかさぶたは無理やり剥がさない
- アートメイク2回目以降の施術は1ヶ月間を空ける
- 1年に1回はクリニックでリタッチを行うとよい
- ターンオーバーを促進する行為はアートメイクの持ちを悪くする
- 乾燥や紫外線を対策することで持ちをよくできる
今回は、1回の施術だけではアートメイクが消えやすい理由と複数回施術するメリットについて解説しました。
なお、最近では、2回セットの料金体系になっているクリニックが多いです。
この記事が皆様のお役に立ちましたら幸いです。